デジタル地方創生とか、デジタル田園都市とか昨年発足の岸田政権は「デジタル化」を売りにしていますが、これをどう使いこなすかはそれぞれの地域の力量なり動機づけによるのではないでしょうか。15年ほど前にピークだった「平成の大合併」。日本の市町村は3,232から1,718市町村に再編されていますが、新しく生まれた市や町はどうなっているのでしょうか。国が呼び水に使った合併特例債に依存しすぎて財政危機に陥ったという話も聞きますが、そうではなく、売りを見つけ魅力を高めているところもあります。
先日、東北の岩手県で西根、安代、松尾の2町1村が合併し「八幡平市」(2005年)になった所を初めて訪れる機会がありました。講演を行うためですが、ついでに友人らと語り合う機会もあり、合併の効果に少し希望を感じました。
当該地は人口こそ2万5千人と少なめですが、県庁所在地の盛岡から電車、クルマで1時間足らず。広大な市域と周囲に国立公園八幡平・岩手山・安比高原など山々が連なり、四季折々の美しい景観を有している恵まれところです。農山村の広がりからして「田園都市」とまでは、まだ言えませんが、壮大な自然美に魅かれて四季折々たくさんの観光客が訪れるそうで、初めての筆者には、スイスなどに似た山と観光を生かした売りのある可能性に富む地域に映りました。
そこに今年(22年)の8月、創立450年の伝統をもつ英国名門校ハロウスクールの日本校が誕生するそうです。「ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン」という校名で、スキー場で有名な安比高原の丘陵地のすそ野を拓き940名定員の中高一貫校として開校するそうです。これは大きな売りになるプロジェクトではないでしょうか。
現地を見たら既に校舎の建設は終わり、キャンパスの植栽を整えているところでした。JR安代駅が最寄駅で高速道も近くにあり、生徒募集を始めるところなそうです。 全寮制で半数を日本人、残り半数を中国・韓国・台湾・香港など東アジア地域から集めるとのこと。これはこの地域の将来に非常にインパクトのあるアイデンティを高める話ではないでしょうか。本当に生徒は集まるのか?といった心配の声も一部にあるようですが、私は教育のやり方が浸透していけば、必ず栄える学校になるのではないかと思います。
新生・八幡平市が世界に大きく飛躍するチャンスにもなるでしょう。急峻な山々を抱えながらもそれを逆手に観光に生かし、農業や酪農、園芸など盛んなスイスのような地域に発展して欲しいと願っています。平成の大合併で生まれた新しい動き。これを私は「八幡平田園都市構想」と名付け、講演の中でいろいろな可能性について夢を広げてみました。
2022年1月20日木曜日
チャレンジ地方創生「新たな国際学校が誕生!」
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