毎年50万人以上人口が減る。そのうち70万、100万と減るピッチが増すと言われる日本です。その傍ら、国土の7割を占める山林原野で野生動物が増えています。コウモリ、シカ、クマ、ハクビシン、タヌキ、キツネ、サル、イノシシなどが大繁殖。今や日本列島の山林原野は野生動物の楽園に変貌しつつあります。
そうした中、次は日本初コロナ感染症の大発生が心配だという声があります。
いま私達を苦しめているコロナ禍は20年前のマーズ、10年前のサーズに次ぎ、コロナ感染症としては7度目の大流行で、中国の武漢から始まった可能性が高いとされる。
野生のヘビはコウモリを餌にするそうですが、武漢市の海鮮市場ではそのヘビが売られていた。コウモリからヘビに感染したコロナ菌がヘビを食べた人間に広がり、世界全体に大流行を引き起こした可能性が高いという話。
先般、日本獣医師会の代表の方からこんな話を聞きました。“次は日本初のコロナ大流行が心配”だというのです。というのも、人口減少に伴い、野生動物が人里近くに降りてくるようになり、物置小屋や空き家まで入る。その野生動物は様々な感染症を持っているそうです。
ですが、日本ではこの問題がノーマークの状況。人間の病気は医師が診る、家畜の病気は獣医師が診る、しかし野生動物は誰も診ない。しかも専門家の「資格制度」もない。実はここが感染対策のエアーポケット(空白)になっているというのです。
医師は厚労省、獣医師は農水省の所管だが、野生動物に所管はない。動物保護の観点からは環境省だろうが、害を及ぼす話になると担当省庁はない。野生動物を専門に扱う医師のような資格制度もない。
ある種、人口減少に伴う野生動物の逆襲のような動き。農作物を食い荒され、農家の被害は年間200億円を超えています。更に深刻なのは私達が野生動物からコロナ菌など様々な感染症を貰ってしまわないかという話。街中までクマ、シカ、イノシシが闊歩し、夕暮れにはコウモリが群れを成して飛んでいます。各地で農山村から都市部に向かい新たなコロナ感染が蔓延する、そうしたことがあってはならない。
そこで提案です!未だないが日本に「野生動物医学部 」、「野生動物獣医師」を養成する大学を早急に創設したらどうかという提案。数年前、四国に加計学園が獣医学部を創るというのでお騒動だったが、野生動物医学部なら全国どなたでも賛成して戴けるのではでしょうか。所管は環境省がいい。一度、国会でこの種の議論を興してみたらどうでしょうか。
官僚の劣化現象、後追い行政が目につく昨今ですが、ここは先端行政として、どこかの大学の農学部か医学部で、野生動物医学部を創設し、野生動物医師を養成する。それを政府は後押し、これからの感染症対策に備える。全国から寄付金を募り、点在する耕作放棄地を利用し新たな大学キャンパスをつくったらどうか。地方創生にも繋がる一石二鳥のシナリオではないでしょうか。
#地方創生 #コロナ禍対策
https://sasanobu.blogspot.com/
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