2022年3月5日土曜日

これから“AIの進化”が救いの手になるかも

高齢社会の日本。1つ介護人手の不足が深刻な話題ですが、そこでよく出てくるのが「外国人の介護要員」を大幅に受け入れてはどうかという話。それも手かも知れないが、それより日本は頭脳技術立国として身を立ててきた国です。その自信をもう一度取り戻したらどうか。介護分野に人手よりむしろICTや介護ロボット、認知や判断といった人間の知能の働きをコンピュータで実現する人工知能(AI)の活用といった手はどうだろう。

とくにAI技術は急速な進歩を遂げています。AIが将棋のプロ棋士を破ったことも話題ならないほど超速の進歩状況。最近はAIを医療に応用し、患者のデータから病気を診断したり治療法を選択したりする病院、コンビニのレジでの会計がAIを活用すると不要、食品の製造ラインに異物や不良品がないかAIで見つける取り組みを始めたコンビニ店、大量のキュウリ画像をAIに学ばせ、収穫したキュウリを色つやや曲がり具合で等級別に仕分ける自動装置をつくり出した農家まであります。

 停滞する日本経済ですが、イノベーション(技術革新)による経済成長をめざすには市場や雇用の創出にAIを生かす戦略を描き、行動に移したらどうでしょうか。

 急速に進む高齢化についても、AIを使えば解決できる問題は沢山あります。例えば人口の4割以上が65歳以上で占められる京都府のある村ではAIによる高齢者の生活支援の実験が進んでいるという。AI対話システムを使い、タブレット端末から食品を発注したり、バスの運行状況を調べたり、雑誌を楽しんだりできる。学習効果によってデータが集まるほど、自然で楽しいやり取りが可能になるというのです。

AIは24時間無休なので、買い物支援だけでなく、お年寄りの夜間の孤立感の解消にも役立つ。行政や店舗の限られた人数で多くの人に対応できるメリットも大きそうだ。人手不足の中、きめ細かケアが求められる介護への応用も期待されます。あるメーカーでは要介護者の排尿をセンサーのデータなどから予知し、トイレに連れて行くシステムを開発、人と対話できるロボットを使った高齢者の見守り実験なども行われています。

こうした対話は無味乾燥ではないかと思いきや、意外や意外、経験者の4割は「便利でよい」と答えているという情報もあります。

AIはこれまでのIT(情報技術)などに比べ、音声入力や画像認識、臨機応変な対話などの点で素人でも使い勝手がよいのが特徴とされます。ということは、高齢者や一般の消費者、情報系技術はどうも不得手という人でもなじみやすいということではないか。

政府はデジタル化の旗を振るのに躍起ですが、むしろ民間技術でAI技術の普及発展に補助金などカネを出して後押ししたらどうか。「高齢者が住み慣れた自宅で長く過ごせるよう」、健康な暮らし方を助言するサービスまで出始めているAI技術。こうした動きがこの先の高齢社会を救う明るい兆しとなるかも知れません。

#AI技術 ♯介護不足 #地域再生

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